世界初屋外型トレーニング施設が完成 村上市スケートパーク隣に 平野兄弟ら記念イベント
世界初となるハーフパイプの屋外型トレーニング施設「村上スノーリサーチ&トレーニングセンター」が村上市スケートパーク(同市瀬波温泉)隣にこのほど竣工し14日、同市出身で北京冬季五輪スノーボードハーフパイプ金メダリストの平野歩夢選手らが参加して記念イベントが開かれた。
スケートパーク脇の斜面を利用して整備された新施設は、高さ約20㍍、最大傾斜約30度で、人工芝のため雪のない時期でもスノーボードやスキーのエアーが練習可能。しばらくは平野選手らが試験運用し26年春をめどに段階的に利用者の拡大を目指す。
竣工式では、新施設を運営する平野選手の父でL・Sカンパニーの平野英功代表が「トレーニング施設が近くにあれば、アスリートたちは時間と心に余裕を持って練習に打ち込むことができる。最新の技術と研究成果を活用し、世界から選手が集まる雪のハーフパイプよりも優れた環境を目指したい」とあいさつ。平野選手は「北京五輪の後、新しい環境で練習ができないか模索してきて、ようやくこの日を迎えることができた。実際の練習に近いパフォーマンスを見てほしい」、弟の海祝選手は「海外にもない練習環境が地元村上にできて言葉にできないくらいうれしい。兄弟そろって金メダル争いができれば」とそれぞれ感謝や抱負を語った。関係者らがテープカットを行い竣工を祝った。
また、エキシビションライドで平野兄弟らが実際にコースを滑走し高難度のトリックを披露したほか、トークセッションでは公募で集まった小中学生たちと夢の実現について語り合い、交流も深めた。