魚介類や海藻をはぐくむ藻場を回復しようと、粟島浦村で使い捨てカイロから作った「鉄炭団子」を海中に撒く運動が広がっている。企画した粟島ドリームランド協議会事務局の西畑良俊さん(30)は、「島の人から、藻が年々少なくなってきていると聞く。昔のような豊かな海を取り戻したい」と話し、使用済みカイロの回収を広く呼び掛けている。
藻場の減少は磯焼けが大きな要因とされ、島でも天然のサザエやアワビ、ワカメなどの成育に影響が出ている。
無有産研究所(山口県宇部市)の杉本幹生代表が考案した鉄炭団子は、鉄粉や活性炭などのカイロの中身に、でんぷんやクエン酸を混ぜて作る。鉄分の供給が海藻の成長を促し、藻場の改善につながるという。(続きは本紙で)>
[2011年1月23日号]
|
[写真/昨年10月に杉本代表を招いて行われた講演会。藻場回復の方法などを学んだ] |