村上市(朝日)岩沢に国や県の文化財保存のため全国を跳びまわる77歳にして現役の茅葺屋根師・菅原伊佐男さんがいる。貴重になった職人技を後世に引き継ごうと新米の育成にも力を注いでおり、「命ある限り屋根に上がる」という姿勢は、60年間変わらない終着点だ。
5歳で父親を亡くした菅原さんは、家計を支えるため15歳で弟子入り。当時は県内に200人近い茅葺屋根師がいたというが、時代とともに瓦屋根などが普及し、多くの職人が現場を離れていった。(続きは本紙で)
[2010年4月25日号] |
[写真/長年愛用してきた専用の道具類。カヤを刈る大きなはさみを手に「今は特注するしかないから若手に貸すこともある」と笑顔で話した]
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